エッセイ オススメ品 小説 文学

孤高の小説家・エッセイイスト中島らものオススメ本5選。

投稿日:





中島らものオススメ本5選

自らに無理難題を課す。

作家・中島らものオススメ本を5つに絞るのは、ほとんど不可能だ。

純文学からエンターテイメント、珠玉のエッセイ。

なににおいても一流。わざと二流になることができる、一流。

中島らもの文章に出会わなかったら、

私は本の虫になっておらず、本とは縁遠い人間であっただろう。

『ガダラの豚』

内容紹介

魔神バキリの呪術パワーを奪え! テレビの取材でケニアを訪れた主人公を待ちうける驚天動地の大事件。呪術師、詐欺師が入り乱れ、痛快無比の大活躍。日本推理作家協会賞受賞作。(解説・長島信弘)

上・中・下巻からなる長編小説。

小説にのめり込む、あるいは小説に飲み込まれる

そういった経験を初めてこの本で味わった。

魅惑的な呪術の世界。

中島らもは、自ら経験することを作家としての性だとした。

そして、一冊の小説を書くにあたって、膨大な本を読んでいたことも知られている。

さまざまな経験と博識の集大成のような小説だ。

 

『今夜、すべてのバーで』

内容紹介

薄紫の香腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。甘酸っぱく、すがすがしい香りがひろがり、それを一口ふくむと、口の中で冷たい玉がはじけるような……。アルコールにとりつかれた男・小島容(いるる)が往き来する、幻覚の世界と妙に覚めた日常そして周囲の個性的な人々を描いた傑作長篇小説。

中島らも自身がアルコール中毒である。

彼の家には、様々なフーテンが住み着いていたという。

私小説に近く、純文学のど真ん中。

第13回(1992年) 吉川英治文学新人賞受賞。

 

『ロカ』

内容(「BOOK」データベースより)

作家・小歩危ルカ、六十八歳。巨額の印税を得て以来、新宿のホテルで一人暮らし。相棒はWネックのギター「ロカ」。あとは酒と大麻と鮟鱇鍋。「IQが185もあると予知能力が備わる。だから私の予知したことはほぼ、九十六パーセント当たるんだ」。著者が急逝直前まで書いていた、問題の近未来の私小説。

遺作で偉業。

身体はぼろぼろであったはずなのに、

頭はどんどん冴えていたのか。

天才と呼ばれた理由が、この小説には詰まっている。

集大成。未完なのに、この面白さ。

大槻ケンヂが中島らも作品のなかで一番好きだと言っていた。

 

『頭の中がカユいんだ』

内容(「BOOK」データベースより)

何かワケありの僕は、ある日、突然、妻子を残し家出する。勤める小さな広告代理店に、寝泊りするようになった僕。TV局員をはじめ、いろんなギョーカイ人たちと、夜に、昼に、昭和最後のヒートアップする大阪を徘徊する日々。次々とトンデモナイ事件が起こる中、現実と妄想の狭間で僕は…。中島らも自身が「ノン・ノンフィクション」と銘うった記念碑的処女作品集。

 

『中島らもエッセイ・コレクション』

内容(「BOOK」データベースより)

没後なおカリスマ性を放つ著者のエッセイ集ベスト版!生い立ち。酒。ドラッグ。文学。ロック。生と死。そして恋。「低俗ではなくて反俗、高まいさを求めるのではなくてエンターテインメントを、ヒューマニズムよりはニヒリズムを、涙よりは笑いを」。ロマンチックな眼差しと、鋭い洞察、シュールな微笑みをたずさえたユーモアセンス。夭折の天才がここにいる。

エッセイ本。たくさんオススメがありすぎて、選ぶのは無理。

すこしずるいけど、この本を紹介。









-エッセイ, オススメ品, 小説, 文学
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

志賀直哉『暗夜行路』は恋愛小説ではない。志賀直哉の文体とは?

志賀直哉『暗夜行路』は恋愛小説ではない。 志賀直哉『暗夜行路』は、当時小林秀雄などによって恋愛小説という批評を受けた。 しかしこの小説を単に「恋愛小説」と括ってしまうのは、あまりに勿体無い。 実際、志 …

絲山秋子とロック ― 小説と音楽の融合(ビート・ジェネレーション、Theピーズ・・・)

絲山秋子とは? ≪略歴≫ 東京都世田谷区出身。 東京都立新宿高等学校、早稲田大学政治経済学部経済学科卒。 卒業後INAXに入社。営業職として数度の転勤を経験。 1998年に躁鬱病を患い休職、入院。 入 …

直木賞の「直木」とは?芥川龍之介に比べて軽視されている大衆文学の代表作家。その人生に迫る。

芥川賞と直木賞 誰もが知る二大文学賞の 芥川賞と直木賞。 芥川賞は芥川龍之介。 では、直木賞は? 文学好きなら知っていると思うが、 意外と知られていない。 直木賞の正式名称は、 「直木三十五賞」 そう …

【おすすめ読書スポット】 新宿ゴールデン街・日本一敷居の低い文壇バー「月に吠える」

新宿ゴールデン街とは? 東京都新宿区に所在する飲食店街。およそ2000坪ほどの狭い区画に低層の木造長屋が連なっており、200軒以上の小さな飲食店が密集している。個性豊かな店が多く、常連客として作家、編 …

石井裕也監督の新作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』のレビュー。最果タヒの詩の世界が映画化された奇跡を見逃すな!高橋源一郎が寄せたコメントとは?

『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』 今、文学界にも映画界にも激震が走っている。 『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』が公開されたからだ。 主演は、池松壮亮と石橋静河。 『映画 夜空はいつでも …