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旅行に持っていきたい小説5選。これさえあれば、旅が一層面白くなる。

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旅行に必要なもの

旅行に行く際、重たい荷物は持っていきたくない。

しかし、旅の途中に暇になることは避けたい。

そんな人にとって、小説は、膨大な楽しみを提供してくれながら、

軽量である点で重宝される。

今回は、旅のお供にするべき小説を紹介する。

『旅のラゴス』筒井康隆

内容(「BOOK」データベースより)

北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か?異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。

現代文学の第一人者筒井康隆の脳の柔軟性を垣間見れる傑作。

自由を求める旅に持っていくにオススメな一冊。



 『ガダラの豚』中島らも

内容(「BOOK」データベースより)

アフリカにおける呪術医の研究でみごとな業績を示す民族学学者・大生部多一郎はテレビの人気タレント教授。彼の著書「呪術パワー・念で殺す」は超能力ブームにのってベストセラーになった。8年前に調査地の東アフリカで長女の志織が気球から落ちて死んで以来、大生部はアル中に。妻の逸美は神経を病み、奇跡が売りの新興宗教にのめり込む。大生部は奇術師のミラクルと共に逸美の奪還を企てるが…。超能力・占い・宗教。現代の闇を抉る物語。まじりけなしの大エンターテイメント。日本推理作家協会賞受賞作。

海外旅行にはもってこい。

普段では体験できない体験を求める旅に光をもたらす長編小説。

『ショートカット』柴崎友香

内容(「BOOK」データベースより)

人を思う気持ちはいつだって距離を越える。離れた場所や時間でも、会いたいと思えば会える。「だって、わたしはどこにでも行けるから」―遠い隔たりを“ショートカット”する恋人たちのささやかな日常の奇跡を描いた、せつなく心に響く連作小説集。

素敵な出会いが待っている。

そんな旅の期待に胸を躍らされること間違いなし。

 『空港にて』村上龍

内容(「BOOK」データベースより)

コンビニ、居酒屋、公園、カラオケルーム、披露宴会場、クリスマス、駅前、空港―。日本のどこにでもある場所を舞台に、時間を凝縮させた手法を使って、他人と共有できない個別の希望を描いた短編小説集。村上龍が三十年に及ぶ作家生活で「最高の短編を書いた」という「空港にて」の他、日本文学史に刻まれるべき全八編。

「現状」の生活に不満を持っている主人公とともに、「希望」を求めて海外など別の場所に旅立てる良書。

『宿屋めぐり』町田康

内容紹介

生きているだけ。ただ、生きているだけで負い切れぬ罪障が積み重なっていく。冥府魔道。
「主よ。主よ。教えてください。俺は正しい航路を進んでいるのですか」主の命で大刀奉納の旅道中の鋤名彦名は、謎のくにゅくにゅの皮に飲み込まれ贋の世界へはまりこむ。真実を求めながらも嘘にまみれ、あらぬ濡れ衣の数々を着せられて凶状持ちとなった彦名。その壮絶な道中の果ては。<野間文芸賞受賞作>

町田康にしか書けない世界ともに旅立てば、

新しい発見があるかも。少し重いけど。







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