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立川談春『赤めだか』ドラマ挿入歌と立川談志の名言

投稿日:2017年4月6日 更新日:




立川談春とは?

1966年、東京都生まれ。

1984年、17歳で立川談志に入門。

1988年、二ツ目昇進。

1997年、真打昇進。

2008年、『赤めだか』で講談社エッセイ賞受賞。

近年、『ルーズヴェルト・ゲーム』『下町ロケット』など、テレビドラマでも俳優としても活躍。

赤めだか

内容(「BOOK」データベースより)
17歳で天才・立川談志に入門。「上の者が白いと云えば黒いもんでも白い」世界での前座修業が始まる。三日遅れの弟弟子は半年で廃業。なぜか築地市場で修業を命じられ、一門の新年会では兄弟子たちがトランプ博打を開帳し、談志のお供でハワイに行けばオネーサンに追いかけられる…。様々なドタバタ、試練を乗り越え、談春は仲間とともに二ツ目昇進を目指す!笑って泣いて胸に沁みる、破天荒な名エッセイ、待望の文庫化!「今、最もチケットの取れない落語家」の異名を持つ立川談春のオリジンがここに!2008年講談社エッセイ賞受賞作品。




ドラマ化

2015年12月28日、テレビドラマ版がTBSテレビで放送された。

談春の入門から1988年の二つ目昇進落語会までを描く。

ドラマナビゲーターを笑福亭鶴瓶、

ナレーションを薬師丸ひろ子が担当。

嵐の二宮和也が談春役で主演。

談志役は、談志が旗揚げした「落語立川流」Bコースの一員で、

「立川錦之助」の高座名を持つビートたけしが演じた。

『赤めだか』の作品の素晴らしさ、

立川談志の生き様、

周りにいた人たちの愛おしさ、

全てを感じられる作品であった。

また、このドラマには名曲がズラリと使われていた。

ドラマ『赤めだか』挿入歌一覧

1.Stevie Wonder – Superstition

2.The Rolling Stones – Gimme Shelter

3.THE BLUE HEARTS – 青空

4.The Rolling Stones – Jumpin Jack Flash

5.The Rolling Stones – Miss You

6.THE BLUE HEARTS – ラブレター

7.cheryl crow – mother nature’s son

8. Nick Cave – Let it be

9.Sarah McLachlan – Blackbird

10.ビートたけし – 嘲笑

11. Carpenters – Rainy Days And Mondays

12. The Rolling Stones – Paint It, Black

13.RCサクセション – スローバラード

14.THE BLUE HEARTS – 1000のバイオリン

15.ビートたけし – 浅草キッド

16.The Rolling Stones – Angie

17.玉置浩二 – 田園

18. ザ・モンキーズ – Daydream Believer

19.シュガー・ベイブ – DOWN TOWN

20.斉藤和義 – 歌うたいのバラッド

世界の名曲集といいたくなるほど、そんなアルバムが出来るんじゃないかと言うほどの挿入歌。

ここには憧憬が複雑に絡まっている。

立川談志を尊敬する、ビートたけしが敬愛する、甲本ヒロトが尊敬する、忌野清志郎が敬愛する、ストーンズやモンキーズを尊敬する、斉藤和義、、、といったように。

どこかでみんな繋がっている。

というより、みんな絡み合っている。

音楽の面でも十分に楽しめる作品であった。

立川談志の名言

このドラマでは、立川談志が遺した名言が、ビートたけしを通って紹介されてもいる。

たとえば「嫉妬」に関して談志は、

こんな名言を遺した。

「嫉妬とは、己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱味を口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。 本来なら相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。 しかし人間はなかなかそれができない。嫉妬している方が楽だからな。 」

立川談志はこの他にも多くの名言を遺している。

私が一番好きな名言は「酒」について。

酒が人間をダメにするんじゃない。
人間はもともとダメだということを教えてくれるものだ。

立川談志の名言は、いつも真理を言い当てている。




 

落語と文学

さてこのブログは文学について書いている。

そこでなぜ今回は落語を取り上げたか。

それは、落語が文学にとって重要だからである。

詳しくは過去に書いているので、

興味がある方はこちらを見て欲しい↓

『落語ブーム到来!? 町田康に学ぶ「落語」と「小説」の関係とは? 文章にリズムを生むためには。』http://wp.me/p8xAeH-2U

 

今回は立川談志『赤めだか』を紹介したが、

立川流の落語家には著作が多い。

また紹介していきます。




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