立川談春とは?
1966年、東京都生まれ。
1984年、17歳で立川談志に入門。
1988年、二ツ目昇進。
1997年、真打昇進。
2008年、『赤めだか』で講談社エッセイ賞受賞。
近年、『ルーズヴェルト・ゲーム』『下町ロケット』など、テレビドラマでも俳優としても活躍。
赤めだか
内容(「BOOK」データベースより)
17歳で天才・立川談志に入門。「上の者が白いと云えば黒いもんでも白い」世界での前座修業が始まる。三日遅れの弟弟子は半年で廃業。なぜか築地市場で修業を命じられ、一門の新年会では兄弟子たちがトランプ博打を開帳し、談志のお供でハワイに行けばオネーサンに追いかけられる…。様々なドタバタ、試練を乗り越え、談春は仲間とともに二ツ目昇進を目指す!笑って泣いて胸に沁みる、破天荒な名エッセイ、待望の文庫化!「今、最もチケットの取れない落語家」の異名を持つ立川談春のオリジンがここに!2008年講談社エッセイ賞受賞作品。
ドラマ化
2015年12月28日、テレビドラマ版がTBSテレビで放送された。
談春の入門から1988年の二つ目昇進落語会までを描く。
ドラマナビゲーターを笑福亭鶴瓶、
ナレーションを薬師丸ひろ子が担当。
嵐の二宮和也が談春役で主演。
談志役は、談志が旗揚げした「落語立川流」Bコースの一員で、
「立川錦之助」の高座名を持つビートたけしが演じた。
『赤めだか』の作品の素晴らしさ、
立川談志の生き様、
周りにいた人たちの愛おしさ、
全てを感じられる作品であった。
また、このドラマには名曲がズラリと使われていた。
ドラマ『赤めだか』挿入歌一覧
1.Stevie Wonder – Superstition
2.The Rolling Stones – Gimme Shelter
3.THE BLUE HEARTS – 青空
4.The Rolling Stones – Jumpin Jack Flash
5.The Rolling Stones – Miss You
6.THE BLUE HEARTS – ラブレター
7.cheryl crow – mother nature’s son
8. Nick Cave – Let it be
9.Sarah McLachlan – Blackbird
10.ビートたけし – 嘲笑
11. Carpenters – Rainy Days And Mondays
12. The Rolling Stones – Paint It, Black
13.RCサクセション – スローバラード
14.THE BLUE HEARTS – 1000のバイオリン
15.ビートたけし – 浅草キッド
16.The Rolling Stones – Angie
17.玉置浩二 – 田園
18. ザ・モンキーズ – Daydream Believer
19.シュガー・ベイブ – DOWN TOWN
20.斉藤和義 – 歌うたいのバラッド
世界の名曲集といいたくなるほど、そんなアルバムが出来るんじゃないかと言うほどの挿入歌。
ここには憧憬が複雑に絡まっている。
立川談志を尊敬する、ビートたけしが敬愛する、甲本ヒロトが尊敬する、忌野清志郎が敬愛する、ストーンズやモンキーズを尊敬する、斉藤和義、、、といったように。
どこかでみんな繋がっている。
というより、みんな絡み合っている。
音楽の面でも十分に楽しめる作品であった。
立川談志の名言
このドラマでは、立川談志が遺した名言が、ビートたけしを通って紹介されてもいる。
たとえば「嫉妬」に関して談志は、
こんな名言を遺した。
「嫉妬とは、己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱味を口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。 本来なら相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。 しかし人間はなかなかそれができない。嫉妬している方が楽だからな。 」
立川談志はこの他にも多くの名言を遺している。
私が一番好きな名言は「酒」について。
酒が人間をダメにするんじゃない。
人間はもともとダメだということを教えてくれるものだ。
立川談志の名言は、いつも真理を言い当てている。
落語と文学
さてこのブログは文学について書いている。
そこでなぜ今回は落語を取り上げたか。
それは、落語が文学にとって重要だからである。
詳しくは過去に書いているので、
興味がある方はこちらを見て欲しい↓
『落語ブーム到来!? 町田康に学ぶ「落語」と「小説」の関係とは? 文章にリズムを生むためには。』http://wp.me/p8xAeH-2U
今回は立川談志『赤めだか』を紹介したが、
立川流の落語家には著作が多い。
また紹介していきます。