『ユリイカ』とは?
青土社から出版されている月刊誌。
詩や文学などの批評や、思想についてが中心であり、
小説家や文学愛好家に好まれている。
名前の「ユリイカ」は、見つけたを意味する「Eureka(エウレカ)」が由来だとされる。
この言葉は、古代ギリシアの数学者・発明家である、
アルキメデスが発した言葉だといわれている。
今回は、そんな本好きにはたまらない雑誌・ユリイカのなかでもオススメを紹介していく。
『ユリイカ 2017年12月号 特集=カズオ・イシグロの世界』
ノーベル文学書を受賞したことで話題となり、
いま彼の小説が飛ぶように売れているという。
そんなカズオ・イシグロの小説世界を知ることのできる一冊。
柴田元幸×中島京子の対談だ必見だ。
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『ユリイカ 2017年11月号 特集=スティーヴン・キング ―ホラーの帝王―』
誰もが知る世界的小説家・スティーブン・キングの特集。
代表作は『IT』、『スタンド・バイ・ミー』、『シャイニング』など、
その多くが映画化され、映画でもまた大成功を収めている。
・スティーヴン・キングの映画化作品とアメリカ――Both Sides, King / 南波克行
・「不信のバーベル」と〈戦慄〉――スティーヴン・キングの初期ホラー小説と映画化作品 / 冨塚亮平
を読めば、キングの小説だけでなく、
「映画学」としても楽しむことができる一冊。
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『ユリイカ 2017年10月臨時増刊号 総特集◎蓮實重彦』
近年では、第29回三島由紀夫賞受賞時のインタビューが話題となった
『伯爵夫人』の作者・蓮見重彦。
文学者であり、批評家であり、小説家であり・・・
彼の博識は、現代の宝。
・ロングインタビュー
「そんなことできるの?」と誰かに言われたら「今度やります」と答えればいいのです 蓮實重彦 聞き手・構成=入江哲朗
を読めば、彼の創作の神髄を知ることができる。
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『ユリイカ 2015年8月号=江戸川乱歩』
日本文学会に奇妙で不思議な光を灯し続ける江戸川乱歩。
その魅力は、不思議な世界だけではない。
ジャンルを縦横無尽に書き渡った彼の作品を、
北村薫さんと辻村深月さんの対談を読むことで、
また読み返したくなる。
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『ユリイカ 2014年7月号 特集 ガルシア=マルケス -『百年の孤独』は語りつづける- 』
『百年の孤独』。
それは誰もが打ち破れない小説の最高峰。
創作や作品についてだけではなく、
彼の生活や性格を知ることができる良書。
空前のラテンアメリカ文学ブームを巻き起こした、
その理由とは?
文学史としても読みごたえのある一冊。