やなか珈琲「飲める文庫」
「飲める文庫」
、、?、、
すぐには理解できなかった。
コピーにはこうある。
「名作文学を、AIが珈琲に。」
よくわからないけど、なにやら魅惑的なことだけは確か。
説明文を読んですぐに引き込まれた。
珈琲好きにはたまらない。
小説好きにはたまらない。
そんな商品が
やなか珈琲から、販売された。
その名も、
名作文学の読後感をブレンドコーヒーで再現した“飲める文庫”。
「読書の日」のである2017年10月27日(金)より、
やなか珈琲店の店舗にて期間限定販売。
全6種類のブレンド珈琲には、
日本を代表する文学作品の名前がそのままついている。
AIが学習し再現したというその読後感を表現した❝6作品❞。
それぞれ見ていこう。
吾輩は猫であるブレンド(夏目漱石)
夏目漱石の軽妙洒脱な文体をAIが感じ取ったのであろう。
「クリア感」が強い珈琲だ。
それでいて「高品質」。コスタリカの豆を使用している。
こころブレンド(夏目漱石)
人の苦しみや罪負いについて書かれた『こころ』から
AIは「苦み」と「飲みごたえ」、「余韻」を強くして表現した。
満足感の強い飲める文庫だ。
同じ夏目漱石でも、作品によって味がここまで違ってくる。
飲み比べてみるのもいいだろう。
若菜集ブレンド(島崎藤村)
島崎藤村の第一詩集『若菜集』をAIが分析した結果がこちら。
抒情的な世界を「クリア感」のある「甘味」で表現。
爽やかな一杯。
舞姫ブレンド(森鴎外)
恋と夢。その二つが交差していく様子を
「甘味」と「苦み」の程よいブレンドで表現。
その文体と同様に、味もうまくまとまっていてソフトなボディが特徴。
人間失格ブレンド(太宰治)
「クリア感」と「余韻」がMAXのブレンド。
太宰文学の読みやすさを珈琲に置き換え、
人間の弱さをなめらかな口当たりで表現。
「苦み」が強いことも『人間失格』ならではだ。
三四郎ブレンド(夏目漱石)
なんと夏目漱石の作品で、コーヒー3作目。
やなか珈琲さんの夏目文学に対する思入れの強さを感じられる。
さて、『三四郎』。
上京したての青年の淡い物語を、
AIは強い「甘味」で表現している。
青春の甘酸っぱさもブレンドされた、上品な一杯だ。
まとめ(ありがとう、やなか珈琲さん)
珈琲と小説。
この最強のコラボにAIとい最新技術を取り込んだ、やなか珈琲さん。
どれも本を片手に、それぞれの小説を読み返してみたくなる。
こんな素敵な珈琲をつくってくれた、やなか珈琲さんに感謝いたします。