オススメ品 小説 文学 知識

知識が足りない?日本史上最も知的な対談『人間の建設』小林秀雄&岡潔

投稿日:2017年5月12日 更新日:




『人間の建設』

内容(「BOOK」データベースより)
有り体にいえば雑談である。しかし並の雑談ではない。文系的頭脳の歴史的天才と理系的頭脳の歴史的天才による雑談である。学問、芸術、酒、現代数学、アインシュタイン、俳句、素読、本居宣長、ドストエフスキー、ゴッホ、非ユークリッド幾何学、三角関数、プラトン、理性…主題は激しく転回する。そして、その全ての言葉は示唆と普遍性に富む。日本史上最も知的な雑談といえるだろう。

小林秀雄

1902‐1983。東京生れ。東京帝大仏文科卒。1929(昭和4)年、「様々なる意匠」が「改造」誌の懸賞評論二席入選。戦中は「無常という事」以下、古典に関する随想を手がけ、終戦の翌年「モオツァルト」を発表。’67年、文化勲章受章。連載11年に及ぶ晩年の大作『本居宣長』(’77年刊)で日本文学大賞受賞

岡潔

1901‐1978。大阪生れ。日本数学史上最大の数学者。1925(大正14)年、京都帝大卒業と同時に講師に就任、以降、広島文理科大、北大、奈良女子大で教鞭をとる。多変数解析函数論において世界中の数学者が挫折した「三つの大問題」を一人ですべて解決した。’60(昭和35)年、文化勲章受章



日本史上最も知的な対談

この本が「日本史上最も知的な対談」と呼ばれる意味は、

多変数関数論の基礎を築いた岡潔と

日本トップの批評家小林秀雄との対談であるという点。

これはまさに、

理系のトップと文系のトップの会話である。

非常に難しい領域のことを話し合っているものの、

理系的な言葉のみでは理解しにくいことが、

文系的な言葉が補われることによって、

理解しやすくなっています。

それはまた、

岡潔が、数学者でありながら「情緒」を大切にした人物であったからでもありましょう。

つまり思想家としての一面もあったからこそ、

この2人の対談はより深く面白くなったのではないか。

このブログを読んでくださっている方には、「言葉」についての対談部分は是非読んでほしい。

ある言葉がヒョッと浮かぶでしょう。そうすると言葉に力がありまして、それがまた言葉を生むんです。私にはイデーがあって、イデーに合う言葉を拾うわけではないのです。

小林秀雄は、

言葉がでてきて、その言葉が子供を生み文章ができる

と言います。

文章はやはり、考えてから書くものではなく、考えながら書くものだと思わされるのです。




-オススメ品, 小説, 文学, 知識
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

面白すぎて増刷?異常に売れてる専門書『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』著:川上和人

今、話題沸騰の専門書がある。それは、鳥類学の・・・ 話題の書『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』 その発起人、というか著者は、この人。 川上和人 1973年大阪府生まれ。 東京大学農学部林学 …

Chuck Berry 死去【3月18日追悼号外】ロックンロールの創始者チャックベリーとは?新譜は? 伝説から学ぶこと

ロックンロールの創始者の一人 チャック・ベリーが18日、 アメリカ・ミズーリ州の自宅で亡くなった。 享年90歳。 ロックンロールを生み出した彼。 1955年のデビューから現在に至るまで、 「ロック」と …

町田康の新作小説『湖畔の愛』が新潮2017年9月号で一挙公開されました。筒井康隆の系譜を継ぐ作家が描くスラップスティック。

町田康の新作小説『湖畔の愛』 2017年9月の表紙に、どどんと書かれた、 町田康『湖畔の愛』(200枚)の文字。 これは、と、買わずにいられなかった人も多いのではないだろうか。 中を開くと、こんな文言 …

アイコス互換品の最新版「efos (イーフォス)」とは? アイバディを超えた?

アイコス(iQOS)互換品 アイコス本体がなくても、 アイコスのヒートスティックが吸える互換品。 なかでも有名なのは、 iBuddy(アイバディ) iBuddy i1 Kit (アイバディ アイワン …

【小説家志望者必見】ワセダ大学小説教室が1,500円ほどで受講可能? 芥川賞作家・三田誠広の講義を格安で受講する方法。

三田誠広とは? 日本の小説家。大阪府出身 日本文藝家協会副理事長。 歴史時代作家クラブ会員。 早稲田大学客員教授を経て、武蔵野大学教授。 『僕って何』で第77回(昭和52年度上半期)芥川賞を受賞。 内 …