オススメ品 小説 文学 知識

ロラン・バルトの『テクスト論』『作者の死』を踏まえた上で、本当の読解力・理解力とは? 読む力を身につけるためのおすすめ本。

投稿日:2018年1月11日 更新日:




「読解力」と「理解力」

同じ本を読んでいるのに、

感じることや得ることが違う。

これは良いことでもあるし、

本(テクスト)の醍醐味である。

フランスの批評家ロラン・バルトは、

『作者の死』と表現するとともに、

文章に対するこんな考え方を提唱した。

 

ロラン・バルトの『テクスト論』

文章を作者の意図に支配されたものと見るのではなく、あくまでも文章それ自体として読むべきだとする思想のことをいう。文章はいったん書かれれば、作者自身との連関を断たれた自律的なもの(テクスト)となり、多様な読まれ方を許すようになる。

 

 

 

 

では、『テクスト論』を踏まえた上で、

読解力・理解力とは何か?

それは、

「自由に読み、より多くのことを感じ、より多くのことを知り、より多くのことを得る能力」

だと考える。

今回はそんな能力を養うための本を紹介する。

 

『小説的思考のススメ: 「気になる部分」だらけの日本文学』阿部公彦

【内容紹介】
大江健三郎の作品が〈何となく頭に入らない〉のはなぜ? 太宰治の登場人物が〈丁寧〉に喋るのはどうして? 佐伯一麦の主人公がいつも〈私〉のわけは?――気になる部分に注目すれば、作品に凝らされた仕掛けが見えてくる。読み方のコツを知り、このジャンルに独特な“頭の働き”を鍛える小説入門。

 

太宰や漱石など歴史的な文豪から、

古井由吉、辻原登、絲山秋子など現代に生きる作家までを網羅。

文学好きなら読んで楽しく「力」が身につく良書である。










-オススメ品, 小説, 文学, 知識

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

都築響一『圏外編集者』部屋にこもり郊外に出る編集術。その他おすすめ本も紹介。

都築響一とは? 珍スポット、独居老人、地方発ラッパー、 路傍の現代詩、カラオケスナックなどなど 無名の天才を発見し続ける編集者。 『POPEYE』や『BRUTUS』を担当したことも。 そんな彼の近著『 …

落語ブーム到来!? 町田康に学ぶ「落語」と「小説」の関係とは? 文章にリズムを生むためには。

今、落語ブームが到来していることをご存知でしょうか。 雲田はるこ『昭和元禄落語心中』が、 若い世代を含め人気を博し、 全世代から落語が見直されているのです。   落語と小説は深く結びついてい …

【書評】芦原すなお『青春デンデケデケデケ』直木賞受賞作。村上春樹との関係。音楽と青春。

芦原すなおとは? 芦原 すなお(あしはら すなお、1949年9月13日 – )は、日本の作家。本名 蔦原 直昭(つたはら なおあき)。香川県観音寺市出身。香川県立観音寺第一高等学校、早稲田 …

【追悼】クマのパディントンで世界中に愛された作家、マイケル・ボンド死去。おすすめ書籍、映画「パディントン」を紹介。

マイケル・ボンドとは? ボンド,マイケル 1926年、英国ニューベリー生まれ。 1943年、英国空軍に航空士として入隊。その後陸軍に移り、中東へ行く。そこで軍務に携わりながら作品を書き始め、1945年 …

文章がうまく書けない悩みに、物書きの必需品『言葉選び実用辞典』

物書きに必要なもの 物を書く上で必要なものは何だろうか。 究極に言えばそれは、紙とペンだけである。 現代で言えば、パソコンがあれば事足りる。 しかしながら、その必要最低限の物だけでは、 自分から出てく …