筒井康隆
筒井 康隆(つつい やすたか、1934年(昭和9年)9月24日 – )は、
日本の小説家・劇作家・俳優である。
小松左京、星新一と並んで「SF御三家」とも称される。
パロディやスラップスティックな笑いを得意とし、初期にはナンセンスなSF作品を多数発表。
1970年代よりメタフィクションの手法を用いた前衛的な作品が増え、エンターテインメントや純文学といった境界を越える実験作を多数発表している。
現存する日本作家のなかで「最も危険」な作家とも言われている。
『文学部唯野教授』
内容紹介
これは究極のパロディか,抱腹絶倒のメタフィクションか! 大学に内緒で小説を発表している唯野先生は,グロテスクな日常を乗り切りながら,講義では印象批評からポスト構造主義まで壮観な文学理論を展開して行くのであったが….「大学」と「文学」という2つの制度=権力と渡り合った,爆笑と驚愕のスーパー話題騒然小説.
小説として面白いことに加え、
主人公である唯野教授が小説のなかで講義や考察を行うことによって、
読者は「文学の歴史」や「文学理論」を知ることができる。
日本における現代文学の第一人者であり天才・筒井康隆にしか書けない小説だ。
唯野教授シリーズには「サブ・テキスト」なるものも出版されている。
なんと言っても、文庫本に収録された、
河合隼雄、鶴見俊輔の両氏と著者による「『文学部唯野教授』の特別講義」は必見だ。