エッセイ オススメ品 文学

高橋源一郎『お釈迦さま以外はみんなバカ』のなかで絶賛された本たち

投稿日:





高橋源一郎『お釈迦さま以外はみんなバカ』

内容紹介

震災の時も酒のことしか頭にない落語家/ラブホスタッフによる文章指南/大阪おばちゃん語で憲法を表現すると/名作を2秒で読めるか?/偶然57577になった文章……。
稀代の読書家である作家だからこそ見つけられた、思わず唸る表現や、クスッと笑えることばの数々。書いた本人さえも気付いていない、秘められた意味まで深掘りしていく
本書を開けば、新しい発見があること間違いなし!

いまこの本を、「みんな」が読むべき理由

本はもちろん、ブログやWikipediaなど、

さまざまなところに救われる文章がある。

それを見つけていくのは、

書籍化した本人であったり、

姉の書いた詩を見つけた弟だったり、

高橋源一郎だったりする。

この本の中には、現代文学の第一人者である高橋源一郎が嫉妬した文章が数々紹介されている。

この本を読むと、生活の中に潜む名文を見つけ出すアンテナが反応し始める。

 

さて今回は、

そんな魅力的な『お釈迦さま以外はみんなバカ』のなかで紹介されている本たちを紹介する。

 

『たとえば君 四十年の恋歌』河野 裕子 (著), 永田 和宏 (著)

内容(「BOOK」データベースより)

乳癌で逝った妻、そのすべてを見届けた夫、歌人夫妻が紡いだ380首とエッセイ。

この本は、ただの恋や愛を描いた歌集ではない。

それは夫婦ともに歌人であり、二人の人生がプロの歌によって描かれていることだ。

言葉の数が制限された歌には、無限の深みと感動がある。





『姉ちゃんの詩集』サマー(著)

 

内容(「BOOK」データベースより)

その物語は、「姉ちゃんの自作の詩集をみつけた」という、ひとつの投稿からはじまりました。お姉さんがひそかにつづり、書きためていた詩を弟が発見。それをネットの掲示板に公開したところ、爆発的に支持が広がったのです。その詩は、思春期の女の子の奔放さが人をどきっとさせ、同時に、描かれる情景のあたたかさが癒しと笑いをもたらすという、新鮮な魅力にみちあふれていました。家族という、もっとも近くにいながら、実はなにも知らない人の物語。

姉が隠していた詩を、弟が見つけ、ネットに公開すると、どんどん広まっていく。

そして、出版に至る。

それほどまでの支持されたのは、「姉」の詩にとてつもない魅力があるからだ。

高橋源一郎はこの詳細不明の著者・サマーに嫉妬したという。

 

『偶然短歌』いなにわ (著), せきしろ (著)

内容紹介

ウィキペディア日本語版の文章の中のじわじわくる短歌たち。

思いがけない詩性と、衝撃の事実、ムダ知識にあふれた、傑作短歌100選!

ピース又吉直樹さん推薦! !

プログラムによって見つけ出された偶然にも短歌の形式にはまった文章たち。

書いた人は意図せずとも、読んでみるとなんとも味わい深い。

日本人の無意識のなかには古来独特のリズムが流れているのかもしれない。





-エッセイ, オススメ品, 文学
-

執筆者:


  1. きりたん より:

    こんばんはです。
    昨日、久々に書店に行って、これといった本を発見できず何も買わずに帰ってきました^^;
    この記事を読んでから行けばよかった・・・。

    • teiyatottori より:

      本を紹介するブログを書いている身としては、
      非常に嬉しいコメントをありがとうございます。
      最近買った本のなかでオススメなので、今度本屋さんに行った際にはご検討してみてください。

きりたん へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

新しくなったFire HD 8を買ってみた。ダウンロードすべきアプリを紹介。実は小説執筆もできちゃいます。

Fire HD 8が新しくなった iPadよりも圧倒的にコスパがよく、 Amazon中毒の私にとって、これ以上ないタブレット端末。 Fire HD 8 タブレット (8インチHDディスプレイ) (Ne …

最高のタオルに出会った。タオル研究所。

タオルにこだわりがある人。ない人。 どちらかといえばない人。 の、私は、銭湯でしょうがなく買った数十円のタオルを 茶色くなるまで使い続けていた。 でもすぐに臭くなる。 一回使えば臭くなる。 雑巾にすれ …

仏教から学ぶこと。『般若心経講義』から価値のある「刹那主義」について考察してみた。

 『般若心経講義』は現代人の必読書 今さえ良けりゃいい。 「刹那主義」というと聞こえがいいが、 今さえよければ、という考え方には様々あり、 そこを間違えると、いずれくる「今」は「よく」なくなる。 ある …

遠藤周作『友を偲ぶ』、三島由紀夫の「政治の芸術家」からICANのノーベル賞受賞と現代政治を考える。

核関連のノーベル平和賞 核関連のノーベル平和賞は1962年のアメリカのライナス・ポーリングから始まり、これまでに多くの受賞歴がある。 今回のICANを含め、その殆どが理念や訴えを評価されての受賞だが、 …

澁澤龍彦のオススメ本。三島由紀夫が激賞した幻の書『快楽主義の哲学』について。サド裁判とは?

澁澤龍彦とは? 澁澤 龍彥(しぶさわ たつひこ、本名、龍雄(たつお) 1928年(昭和3年)5月8日 – 1987年(昭和62年)8月5日)。 日本の小説家、フランス文学者、評論家。 別名 …