文学

落語は人間の業の肯定である。立川談志の『五貫裁き』の名言。落語と本。

投稿日:2018年3月5日 更新日:





談志の『五貫裁き』を聴いた。

立川談志は落語を、

人間の業の肯定とした。

『現代落語論』を執筆し、

若くして現代落語の第一人者となった彼。

『現代落語論』

 

トップに登りつめた家元は、

舐め終わらない飴玉を、袋にもどしてまたあとで舐める

というほどの「もったいない嫌い」。

吝嗇とは違う人間味がそこにはある。





『五貫裁き』での名言

 

「人は三者に交われ」について、

人ってのは学問がないといけねえ。あってもそれを活かす知恵がなきゃいけねえ。二つあってもいざっていうときにな、先立つものがないってぇと思うままにならない。

 

業と共に生きた彼の言葉は、

他のどんな落語家よりもストレートに突き刺さる。

いくら銭があったって人間てのは一辺に一トンの飯は食えねえ。いくら広いうちに住んだって百畳の座敷に一人で寝らんねえんだ。

 

他にも談志には数々の名言がある。

そんな彼の言葉をあつめた本を紹介する。

 

『立川談志が遺した名言・格言・罵詈雑言』

内容(「BOOK」データベースより)

“状況判断ができない人間を莫迦という”。人と生き方の本質をあぶり出す87のメッセージ。談志だけが語りうる鋭い人間論の数々。

談志の言葉は力を与えてくれる。

 





-文学
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

遠藤周作『友を偲ぶ』、三島由紀夫の「政治の芸術家」からICANのノーベル賞受賞と現代政治を考える。

核関連のノーベル平和賞 核関連のノーベル平和賞は1962年のアメリカのライナス・ポーリングから始まり、これまでに多くの受賞歴がある。 今回のICANを含め、その殆どが理念や訴えを評価されての受賞だが、 …

会社員・OLにおすすめの小説。仕事小説の金字塔・西加奈子も唸る、津村記久子の魅力。

小説家・津村記久子 『ポトスライムの舟』で芥川賞。 ポトスライムの舟 (講談社文庫) posted with ヨメレバ 津村 記久子 講談社 2011-04-15 Amazon Kindle 楽天ブッ …

新宿サブナードで古本浪漫州開催!

新宿サブナードとは? 新宿駅東口の靖国通りとモア四番街の地下にある地下ショッピングモール。 通称はサブナード。 「古本浪漫州」とは? サブナードで定期的に行われている古本市。 開催期間 : 4月10日 …

猫と文学 作家に猫好きが多い理由。猫が出てくるおすすめ本

作家に猫好きが多い理由 猫と文学の関係は、古くから濃厚だ。 心理学に「類似性の法則」というものがある。 自分と似たものを好きになるという法則だ。 作家は、ひきこもり他者を必要としない。 或いは、それを …

ロラン・バルトの『テクスト論』『作者の死』を踏まえた上で、本当の読解力・理解力とは? 読む力を身につけるためのおすすめ本。

「読解力」と「理解力」 同じ本を読んでいるのに、 感じることや得ることが違う。 これは良いことでもあるし、 本(テクスト)の醍醐味である。 フランスの批評家ロラン・バルトは、 『作者の死』と表現すると …