オススメ品 小説 文学

私小説をなめてはいかん。劇的におもしろいオススメ私小説を紹介!

投稿日:





私小説とは?

私小説(ししょうせつ、わたくししょうせつ)は、

日本の近代小説に見られた作者が直接に経験したことがらを素材にして書かれた小説。

心境小説と呼ぶこともあるものの、私小説と心境小説は区別されることがある。

日本における自然主義文学は、私小説として展開された。

 

私小説というと、なんだか湿っぽく古臭いというイメージがあるのではないか。

私も今から紹介する小説に出会うまではそうだった。

私小説のおもしろさは、一度ハマってしまうと抜け出せない。

記憶と虚構の相交える最高の世界がそこにはある。

さて、前置きはこの辺にして、



 『赤目四十八滝心中未遂』車谷長吉


 

現代私小説家の第一人者であろう車谷長吉の直木賞受賞作。

私はこの作品で完全に私小説の虜となった。

車谷の文体のかっこよさ。

描かれているのは「どん底」。

これを読まずして現代私小説は語れまい。

『小銭をかぞえる』西村賢太

 

 

西村賢太といえば、芥川賞を受賞し映画化もされた

『苦役列車』が代表作だとされている。

しかし私は、この『小銭をかぞえる』こそをおすすめしたい。

圧倒的なダメ人間が繰り広げる圧倒的なダメさ加減。

そこには不快感を超越したおもしろさがある。

古臭い文体のなかに現代用語を散りばめ、

主人公に対して女性は常に新しい言葉を発することに、

西村賢太の文体のおもしろさがある。

『根津権現裏』藤澤清造

 

内容(「BOOK」データベースより)

根津権現近くの下宿に住まう雑誌記者の私は、恋人も出来ず、長患いの骨髄炎を治す金もない自らの不遇に、恨みを募らす毎日だ。そんな私に届いた同郷の友人岡田徳次郎急死の報。互いの困窮を知る岡田は、念願かない女中との交際を始めたばかりだったのだが―。貧困に自由を奪われる、大正期の上京青年の夢と失墜を描く、短くも凄絶な生涯を送った私小説家の代表作。


 

長い間、文壇から忘れ去られていた藤澤清造。

彼の作品を復活させたのは、西村賢太。

西村氏は貧窮しながらも

藤澤清造の作品を再度世に送り出そうとした。

そして、

これはそんな西村賢太の努力の末に出版された

彼が愛してやまない作家の代表作。

壮絶な人生のなかに、確かに笑いがある。

西村賢太の生みの親のような作品。









-オススメ品, 小説, 文学
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

【追悼】クマのパディントンで世界中に愛された作家、マイケル・ボンド死去。おすすめ書籍、映画「パディントン」を紹介。

マイケル・ボンドとは? ボンド,マイケル 1926年、英国ニューベリー生まれ。 1943年、英国空軍に航空士として入隊。その後陸軍に移り、中東へ行く。そこで軍務に携わりながら作品を書き始め、1945年 …

Kindle(キンドル)買うならプライム会員がぜったいお得!プライムリーディングとは?

Kindleを買った 以前このブログでも紹介したように、 Kindleなどの電子書籍リーダーを なんとなく「嫌だ」と思って買わないのは、 損しかない。 電子書籍リーダーにはさまざまあるが、 なかでもK …

玄侑宗久『ないがままで生きる』書評。臨済宗の僧侶であり『中陰の花』で芥川賞を受賞した著者の創作の極意を垣間見る。『アブラクサスの祭』のキーワードでもある「ないがまま」とは?

玄侑 宗久とは? 玄侑宗久(げんゆう そうきゅう) 昭和31年(1956)、福島県三春町生まれ。 慶應義塾大学文学部中国文学科卒業後、さまざまな仕事を経験。 京都天龍寺専門道場に掛搭。現在、臨済宗妙心 …

現実逃避とは何か?坂口恭平の哲学『現実脱出論』から考えてみる。圧倒的新感覚の講談社現代新書。

坂口恭平『現実脱出論』 帯に書かれた、 「目に見える景色をガラリと変える!」「圧倒的新感覚」という言葉通り、 この本では著者・坂口恭平が「現実」とどう向き合ってきたか、 私たちが「現実」とどう向き合っ …

prime reading(プライムリーディング)おすすめ書籍一覧。ビジネス書、文学、雑誌まで色とりどりの本を楽しもう!

プライムリーディング Kindle Paperwhite 32GB、マンガモデル、Wi-Fi 、ホワイト、キャンペーン情報つきモデル posted with カエレバ Amazon 2016-10-2 …