平田オリザとは?
平田 オリザ(ひらた オリザ、男性、1962年11月8日 – )は日本の劇作家、演出家。
劇団青年団主宰、こまばアゴラ劇場支配人。
代表作に『東京ノート』『ソウル市民』三部作など。
現代口語演劇理論の提唱者であり、自然な会話とやりとりで進行していく「静かな演劇」の作劇術を定着させた。
戯曲集のほか『現代口語演劇のために』など理論的な著書も多い。
コミュ障について
コミュニケーション障害の略。
人との付き合いが上手くいかず、
自意識過剰ぎみに使われることが多い。
しかし、
悩みを持つ全ての人が本当に「コミュ障」だろうか?
もし少しでも悩みがあるのなら、
この本を読むことをおすすめする。
『対話のレッスン』
内容紹介
日本人の多くはなぜコミュニケーション・スキルが身につかないのか。政治家も経営者も、「演説」「日常会話」「雑談」は得意でも「対話」「談話」は苦手なことが多い。
ふだん同じ価値観の仲間とばかり会っていると、異なるコンテクストの相手と議論をしなくて済む。文化の違う相手と交渉したり共同作業をする経験が、まだ日本人には少ない。さらに携帯電話、ネットなどの新しいツールの登場で、世代間のギャップは広がる。
それでは、どうしたら対話が生まれるのか。どのようなコミュニケーション・スキルが必要なのか。
――豊富な具体例をもとに、新しいコミュニケーションの在り方を真摯に探る。
「解説」のなかで高橋源一郎はこう書いている。
「みなさんも、この本を読みながら、著者である平田オリザさんと共に、ゆっくりと(平田さんが指摘するようなこと、あるいは、それに触発されて、みなさんの内側に巻き起こってくることについて)考えてもらいたいのである。それは、みなさんにとっても、たいへん貴重な時間になるだろう」
ポイントは「対話」と「会話」の違い
「対話」とは、
他者との価値観をすり合わせること。
「会話」とは、
単なる雑談。
であると平田オリザは指摘する。
いわゆる「コミュ障」だと思っている人は、「会話」において、コミュ障だと思い込んでいるだけではないだろうか。
日本人は「対話」をあまりしない。
曖昧を好む日本人は、価値観の違う人を受け入れにくいからなのかもしれない。
しかし「対話」を避けていては、日本人のコミュニケーション能力は改善されていかないだろう。
この本は、様々な事例からコミュニケーションのあり方を教えてくれる。
コミュ障の自覚がある人にも、ない人にも、
自分のコミュニケーションについて見つめ直すためにおすすめの一冊だ。