ミラン・クンデラとは?
ミラン・クンデラ(Milan Kundera、1929年4月1日 – )は、チェコ生まれのフランスの作家。
ブルノ生まれ。プラハの音楽芸術大学 (AMU) 卒業。1963年発表の短編集『微笑を誘う愛の物語』で本格的な創作活動に入る。1967年に発表した共産党体制下の閉塞した生活を描いた長編小説『冗談』でチェコスロバキアを代表する作家となり、当時進行していた非スターリン化の中で言論・表現の自由を求めるなど、政治にも積極的にかかわるようになった。
代表作
『存在の耐えられない軽さ』
内容(「BOOK」データベースより)
本書はチェコ出身の現代ヨーロッパ最大の作家ミラン・クンデラが、パリ亡命時代に発表、たちまち全世界を興奮の渦に巻き込んだ、衝撃的傑作。「プラハの春」とその凋落の時代を背景に、ドン・ファンで優秀な外科医トマーシュと田舎娘テレザ、奔放な画家サビナが辿る、愛の悲劇―。たった一回限りの人生の、かぎりない軽さは、本当に耐えがたいのだろうか?甘美にして哀切。究極の恋愛小説。
20世紀の最高傑作恋愛小説とも言われています。
そんなミラン・クンデラが小説の書き方について書いた本がある。
『小説の技法』
内容(「BOOK」データベースより)
セルバンテス、カフカ、プルーストなど、誰もが知っている名著名作の作者たちとその作品に言及しながら、さらには自らの創作の源泉を語りつつ、「小説とは何か」「小説はどうあるべきか」を論じるクンデラ独自の小説論。実存の発見・実存の探求としての小説の可能性を問う、知的刺激に満ちた文学入門でもある。
小説家志望者必見の本、『小説の技法』。その理由。
私は、この本を、「小説理論なんてどうでもいい!」と
思っている方にこそ読んでもらいたい。
なぜなら、ミラン・クンデラ自身も、本の冒頭においてこう書いている。
私は理論の世界とは無縁の人間だ
では、そんな理論と距離を置いていた作家が、なぜ『小説の技法』という本を書いたのだろうか。
この本は、
「実作者の考察」
「暗黙のうちになんらかの小説史観、小説とはなにであるかという考えを持っている」
「私が語らせたのは、みずからの小説に内在するその小説観である」
であるとミラン・クンデラは言う。
つまりこれはあくまでも、一世界的小説家の考察の記録なのである。
だからこそ、「理論なんて」という方こそが共感することが多い良書なのだ。
とくに、「小説の技法」/「構成の技法」の部では、対談形式となっているため、
非常にわかりやすく、その経験的な技法を知ることができます。
小説家志望の方、必読の書です。