トランプの策略
トランプ氏の行動の裏にあるものにどこまで日本はついていけるだろうか。
オバマ政権によって弱化したアメリカを目覚めされるような勢いで、トランプ氏は現れた。
大統領選における圧倒的不利な知名度を、暴言をツールにして注目を集めるとともに、国民の不満にポイントを当てた政権によって当選した。
この大統領選のときにさえ、日本のメディアはトランプ氏をバカ扱いし、トランプ氏の暴走ともいうべき行動の裏を読まずににいた。
シリアへの攻撃
今回、シリアを攻撃した際も、物理的な軍事力を行使したことばかりに焦点は集まり、やはりその事実を伝えるのみで、その裏を伝える報道は少なかった。
いまだに大統領選の際、メディア自らが作り上げたトランプ氏のイメージに固執しているように見受けられる。
トランプ氏は会見において、民間人への攻撃を見たことによって、今回のシリア攻撃を決心したという。
オバマ政権で低下した本来行使しないはずの軍事力を行使によって、アメリカに対する見方は各国で是正されただろう。
特にトランプの狙いは、北朝鮮だったに違いない。
核実験を繰り返し、小型の核兵器も作ったと言われている北朝鮮を牽制しておく必要があった。
新帝国主義の流れの中で日本は
しかし日本においては、アメリカでいうところのオバマ政権時の状態が、延々と続いている。
今回のシリアの民間人への攻撃は、対日本の周辺国の行動を予感させられるものではないだろうか。
つまり軍事力の低い日本はいつでも攻められる危険があるのだ。
そしてその解決が軍事力を均衡させることだということは、今回の一件からも明らかになった。
メディアが煽る戦争機運を抑えるためにも、軍事力強化が求められている。