3/23 Googleのロゴが、ハッサンファトヒーに変更された。
ハッサン・ファトヒーとは?
1900年3月23日~1989年11月30日。
エジプトのアレクサンドリア出身。
現カイロ大学卒業。
日本では余り有名ではないが、
(Wikipediaの日本語ページも無い)
世界では指折りの天才建築家として知られている。
様々な建築を行っており、
1980年 アガ・カーン賞を受賞。
建築の特徴
土を利用した建築が特徴の一つであり、
そうした伝統的な材料を使い、建築することが、
エジプトの未来にとって重要だと考えた。
伝統的なものには、必ず、伝統となった要因がある。
例えば土を利用するのも、
エジプトの気候や衛生面からして最適なのだ。
古きを温め、新しきを知る。
建築物に「言葉」はないが、「コトバ」は存在する。
「言葉」と「コトバ」については以下の記事に詳しく書いています。
http://teiyatottori.com/2017/03/18/若松英輔『生きる哲学』-から「コトバ」とは何か/
「読む」とは、本や文字に対してのことだけではない。
私たちは、
ハッサン・ファトリーにとっての建築のようなものを
発信していける可能性が無限にあるということを忘れてはならない。
砂漠地帯であるエジプトという地であるからこそ、
得られるコトバを彼は感じ取った。
環境からコトバが降ってきたのだ。
砂漠と言えば、
『しんせかい』で芥川賞を受賞した
山下澄人の
『砂漠ダンス』という小説を思い出す。
山下澄人の自由な文体は、
小説という形で、
風通しの良いコトバの通路になっているような気がしてならない。