町田康とは?
大阪府堺市出身。
1981年 パンクロックバンド「INU」のボーカリストとして
アルバム『メシ喰うな!』で歌手デビュー。
デビューから3ヶ月程で解散したが、
「INU」解散後もさまざまな名義で音楽活動を続けながら、
俳優としても多数の作品に出演。
1996年には処女小説「くっすん大黒」で文壇デビュー。
2000年に小説「きれぎれ」で第123回芥川賞受賞。
《受賞暦》
ドゥマゴ文学賞(1997年)
野間文芸新人賞(1997年)
芥川龍之介賞(2000年)
萩原朔太郎賞(2001年)
川端康成文学賞(2002年)
谷崎潤一郎賞(2005年)
野間文芸賞(2008年)
その独特な文体は「町田節」と称される。
一度読み始めたら止まらないその文章は、落語のように心地よい。
町田康を見出したのは、『くっすん大黒』が受賞となった年、
ドゥマゴ文学賞の選考員でもあった、筒井康隆である。
筒井は、
『過去の文学作品の成果に束縛されていないその発想と表現の自由さ』
『小説をよく読んだ上で考え抜かれた、過去の小説作品におけるような文学的完成度を放棄してまでの「発想と表現」』
『「いい加減さ」による「下降への意志」』
『「信頼できない語り手」が「信頼できない作者」にまで飛翔するという現代性文学性を獲得』
と激賞した。
ちなみに町田康の若い頃からの愛読書は、
筒井康隆の小説なんだとか。
小説家としてはもちろん、
町田康は、エッセイの名手でもある。
なかでも猫や犬を題材にしたエッセイは、
広い世代から人気を得ている。
まだ読んだことがないという方には、
この本から読んでいくことをオススメします。
『猫にかまけて』(講談社文庫)
このように色々な顔をもつ町田康氏だが、
最近インスタグラムの投稿が注目を浴びている。
猫。犬。本。ギター。
生活感たっぷりの写真に、町田康ならではの独特なコメントが添えられている。
インスタグラムに登録されている方は、要チェックです。