オススメ品 小説 文学 知識

文学理論とは? 筒井康隆『文学部唯野教授』から文学理論を学べ!これで文学の歴史と理論がスッキリ分かる。関連書籍も紹介します。

投稿日:2017年5月31日 更新日:




筒井康隆

筒井 康隆(つつい やすたか、1934年(昭和9年)9月24日 – )は、

日本の小説家・劇作家・俳優である。

小松左京、星新一と並んで「SF御三家」とも称される。

パロディやスラップスティックな笑いを得意とし、初期にはナンセンスなSF作品を多数発表。

1970年代よりメタフィクションの手法を用いた前衛的な作品が増え、エンターテインメントや純文学といった境界を越える実験作を多数発表している。

現存する日本作家のなかで「最も危険」な作家とも言われている。

『文学部唯野教授』

 

内容紹介

これは究極のパロディか,抱腹絶倒のメタフィクションか! 大学に内緒で小説を発表している唯野先生は,グロテスクな日常を乗り切りながら,講義では印象批評からポスト構造主義まで壮観な文学理論を展開して行くのであったが….「大学」と「文学」という2つの制度=権力と渡り合った,爆笑と驚愕のスーパー話題騒然小説.

 

小説として面白いことに加え、

主人公である唯野教授が小説のなかで講義や考察を行うことによって、

読者は「文学の歴史」や「文学理論」を知ることができる。

日本における現代文学の第一人者であり天才・筒井康隆にしか書けない小説だ。

 

唯野教授シリーズには「サブ・テキスト」なるものも出版されている。

なんと言っても、文庫本に収録された、

河合隼雄、鶴見俊輔の両氏と著者による「『文学部唯野教授』の特別講義」は必見だ。

-オススメ品, 小説, 文学, 知識
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

【書評】山下澄人『鳥の会議』解説 町田康。山下澄人の小説から学ぶこと。

  山下澄人『鳥の会議』   この本が単行本として出た時から、 町田康が絶賛したという話を耳にしていた。 それを聞いて読まずにはいられなかった。 読んでみてまず、 語り手の表現(視 …

やなか珈琲が名作文学とコラボ?「飲める文庫」とは?AIテクノロジーが小説の読後感を、「珈琲の味わい」に表現した作品たち。

やなか珈琲「飲める文庫」 「飲める文庫」 、、?、、 すぐには理解できなかった。 コピーにはこうある。 「名作文学を、AIが珈琲に。」 よくわからないけど、なにやら魅惑的なことだけは確か。 説明文を読 …

文章がうまく書けない悩みに、物書きの必需品『言葉選び実用辞典』

物書きに必要なもの 物を書く上で必要なものは何だろうか。 究極に言えばそれは、紙とペンだけである。 現代で言えば、パソコンがあれば事足りる。 しかしながら、その必要最低限の物だけでは、 自分から出てく …

内田樹『修業論』から無敵とは何か、無我の境地とは何かを学ぶ。合気道と哲学の関係性がスッキリ分かるベストセラー光文社新書。

内田樹 1950年東京都生まれ。 東京大学文学部仏文科卒業。 神戸女学院大学文学部総合文化学科教授を2011年に退職。 同年、神戸市に武道と哲学のための学塾「凱風館」を開設。 『私家版・ユダヤ文化論』 …

本を買うなら⇒Amazonがダントツおすすめ!その理由は?

本を買う場所 皆さんはどこで本を買いますか? 書店、古本屋、ネット・・・ さまざまな方法がありますが、 私がおすすめするのは、ダントツでAmazonです。 その理由を、他と比較してみます。 ①書店 < …