ニュース 小説 文学

【町田康のインスタグラムがおもしろい!】町田康と猫と犬。

投稿日:2017年3月23日 更新日:

町田康とは?


大阪府堺市出身。

1981年 パンクロックバンド「INU」のボーカリストとして

アルバム『メシ喰うな!』で歌手デビュー。

デビューから3ヶ月程で解散したが、

日本のパンクロックにおいて、伝説的なバンドである。

「INU」解散後もさまざまな名義で音楽活動を続けながら、

俳優としても多数の作品に出演。



 

1996年には処女小説「くっすん大黒」で文壇デビュー。

2000年に小説「きれぎれ」で第123回芥川賞受賞。

《受賞暦》
ドゥマゴ文学賞(1997年)
野間文芸新人賞(1997年)
芥川龍之介賞(2000年)
萩原朔太郎賞(2001年)
川端康成文学賞(2002年)
谷崎潤一郎賞(2005年)
野間文芸賞(2008年)

その独特な文体は「町田節」と称される。

一度読み始めたら止まらないその文章は、落語のように心地よい。

町田康を見出したのは、『くっすん大黒』が受賞となった年、

ドゥマゴ文学賞の選考員でもあった、筒井康隆である。

筒井は、

『過去の文学作品の成果に束縛されていないその発想と表現の自由さ』

『小説をよく読んだ上で考え抜かれた、過去の小説作品におけるような文学的完成度を放棄してまでの「発想と表現」』

『「いい加減さ」による「下降への意志」』

『「信頼できない語り手」が「信頼できない作者」にまで飛翔するという現代性文学性を獲得』

と激賞した。

ちなみに町田康の若い頃からの愛読書は、

筒井康隆の小説なんだとか。


 

小説家としてはもちろん、

町田康は、エッセイの名手でもある。

なかでも猫や犬を題材にしたエッセイは、

広い世代から人気を得ている。

まだ読んだことがないという方には、

この本から読んでいくことをオススメします。

 

『猫にかまけて』(講談社文庫)

 


 

このように色々な顔をもつ町田康氏だが、

最近インスタグラムの投稿が注目を浴びている。

猫。犬。本。ギター。

生活感たっぷりの写真に、町田康ならではの独特なコメントが添えられている。

インスタグラムに登録されている方は、要チェックです。








-ニュース, 小説, 文学
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

梨木香歩『西の魔女が死んだ』感想・書評。映画化もされた児童文学の名作。

梨木香歩とは? 梨木 香歩(なしき かほ、1959年 – ) 日本の児童文学作家、絵本作家、小説家。 鹿児島県出身。同志社大学卒業。 イギリスに留学し、児童文学者のベティ・モーガン・ボーエ …

鬼才ジム・ジャームッシュ監督の新作映画『パターソン』『ギミー・デンジャー』日本公開決定!公開日は?その魅力とは?

ジャームッシュの新作映画2本が日本公開!! ジム・ジャームッシュ監督の新作映画『パターソン』と『ギミー・デンジャー』が全国で順次公開されます。   パターソン(8/26から公開) アダム・ド …

『「稼げる文章」の書き方は“守破離”に学べ! ~簡単3ステップで効率的に文章力をアップさせる方法~』有賀ていや新刊発売!

「稼げる文章」についての本が発売されました。 いまや、文章で誰もが稼げる時代。 それは、ブログであったり、 クラウドソーシングであったりする。 「副業」のブームの到来で、 誰もが使えるツールとして注目 …

アンリ・ベルクソン『笑い』を読んでみた。ベルクソンとは? 彼が考えた「笑い」とは何か。

アンリ・ベルクソンとは? アンリ=ルイ・ベルクソン(Henri-Louis Bergson、1859年10月18日 – 1941年1月4日) フランスの哲学者。パリ出身。 『時間と自由』や …

玄侑宗久『ないがままで生きる』書評。臨済宗の僧侶であり『中陰の花』で芥川賞を受賞した著者の創作の極意を垣間見る。『アブラクサスの祭』のキーワードでもある「ないがまま」とは?

玄侑 宗久とは? 玄侑宗久(げんゆう そうきゅう) 昭和31年(1956)、福島県三春町生まれ。 慶應義塾大学文学部中国文学科卒業後、さまざまな仕事を経験。 京都天龍寺専門道場に掛搭。現在、臨済宗妙心 …